Archives 2022

平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
一工務店株式会社では誠に勝手ながら、年末年始休業日を下記のとおりとさせていただきます。

年末年始休業期間:2022年12月29日(木)~ 2023年1月4日(水)

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

年末年始の休業日

某お寺の扁額枠の新調です。
使用材料は扁額に合わせたケヤキ。住宅の表札も新調する際、簡単に廃棄してしまうのは縁起が悪いとされていますので、扁額は元のものを再使用しています。
お家の表札も古くなって新調する際は、近くの神社やお寺に依頼・相談した上で焚き上げしていただくか、新しい表札の横に並べたりと、軽率な廃棄方法はお避け下さい。

扁額枠新調製作

茅刈り/古民家/茅葺き

現在、弊社計画中のプロジェクトが初めてのことばかりなので、知識・経験・繋がりなどを勉強させていただくため、姫路市某民俗資料館の挿し茅(茅葺屋根の補修の技術)に使用する茅刈りに参加しました。
“SDGs”持続可能でよりよい世界を目指すことは大切です。。。大切ですが、本当の持続可能な世界は太陽光発電でも電気自動車でも住宅の気密・断熱でもなく知恵と歴史と不便の中にあると考えています。
産業廃棄物を出すことが多い仕事柄、廃棄物の処理方法を考えると「土に還る」ことに行きつきます。
土から作られた瓦でさえ、土の上に10年放置しても土に還りません。
茅(ススキや麦わら)は土の上に放置すると数年で土に還ります。
弊社では土に還る材料で家を建てることを目標にし、有害物を含んだ集成材(接着剤で固められた材木)は使用せず、住宅として長持ちさせるために天然乾燥の国産材を使用した家づくりを行っています。

古民家リノベーション

20221107提灯掛け 材料搬入

来年2023年度納品させていただきます、地蔵盆提灯掛け新調の材料が搬入されました。
姫路の気候・空気に馴染ませるために、加工まで工場内で乾燥させます。
加工につきましては、来年一月より着手の予定です。
構造部/檜、滑車/楓、腕木/欅を使用する予定です。

地蔵盆提灯掛け

赤穂緞通工房 結 様の工房修繕工事の加工風景です。
鴨居を吊る“吊り束”に不具合がありましたので、吊り束の交換です。
建物の価値を下げることのないよう金物を使用せず、車知栓(しゃちせん)で固定しています。
庭の一部風景です。
築250年とは思えないくらいの素晴らしい保存状態です。

赤穂緞通工房 結  見並なおこ様、山陽百貨店での個展の写真です。
赤穂緞通とは、佐賀県の鍋島緞通、大阪府の堺緞通と並ぶ兵庫県赤穂地域一帯で製作される伝統工芸品の敷物です。
赤穂緞通は、模様を浮き立たせるため、毛足を一つずつ専用のハサミで整えていく(摘み作業)ことが特徴です。
畳一帖大に一年の製作期間を要し、毛足が立っていることで、量産のカーペットにはない優しい足触りに仕上がります。
また、古い緞通の修復も可能で耐用年数に限りがありません。

江戸時代末期、男性が出稼ぎに出ている間、帰りを待つ一人の女性が織り始めたことから赤穂地域に広まったと赤穂緞通工房ひぐらし様より伺いました。
以前に工房の新築・赤穂緞通織機製作に関わらせていただきました赤穂緞通たつの工房ぎおん様など、伝統工芸品赤穂緞通を製作しておられる方々が赤穂市だけでなく、近隣の地域に居られ、協力し合いながら赤穂緞通の保存に取組まれています。

伝統工芸品/赤穂緞通作家/M様赤穂緞通織機部品新調・工房修繕


日本で暮らす以上避けられない脅威が多岐にわたる災害です。
特に災害の少ない地域ほど危機意識が低く総括して脆弱ですが、もしも被災してしまったとき、何より最優先することは自身の安全・大切な方の安全・まわりの方との共助です。
大切な方と災害が発生したときの行動指針は取り決められていますか?
第一次危機に身の安全が確保できた時には、その後に何を行うかは混乱時には考える余裕がないのは仕方がないことです。
しかし、いつかは考えないといけない時期が訪れますが、公的私的に大混乱してしまう規模の災害ではいち早い行動が先の生活に直結してきます。
そんな時に少しでも役に立つ情報として活用していただきたいと思います。
非常時の持出しキットの片隅にでも備えておいてください。

災害時の保険給付金申請のながれ