令和元年台風15号被害
令和元年台風15号被害
平成28年熊本大分地震
雪害
2019年台風24号
暴風により建物が揺らされ、合掌造りの骨組みを支える最も重要なケラバ(屋根の三角に見える部分)を結束する棕櫚縄が切れています。屋根本体の修繕に伴って調査を行い、内部の破損が発覚しました。
茅葺き屋根を覆う板金により、内部の状況が分かりにくくなっています。板金で覆うことによりメンテナンスの頻度は少なくなりますが、適度に内部の点検を行わないと目に見えないうちに損傷が進んでいる場合がいります。
茅葺合掌部災害復旧工事
中国地方を中心に日本全国で大きな災害になった「平成30年7月豪雨」
兵庫県も県内全域に被害がありました。
この住宅は茅葺きをトタン屋根で覆っていて一見屋根に被害はないように見えましたが、トタン屋根の中では合掌部分が約650㎜傾いて、棟が家紋を押し出して かなり危険な状態でした。
費用的な面から既存のトタン屋根は残したまま合掌部分だけを解体調整、棟の修繕補強、麻縄で固定して最後に家紋の補修。
トタン屋根は手入れやランニングコスト面でメリットがありますが、デメリットとして中が確認できないため、不具合に気付いた時にはかなり進行していることがあります。
茅葺きの建物を長くいい状態で残すために一度業者に依頼して確認してみることをお勧めします。