Archives 9月 2022

赤穂緞通工房 結 様の工房修繕工事の加工風景です。
鴨居を吊る“吊り束”に不具合がありましたので、吊り束の交換です。
建物の価値を下げることのないよう金物を使用せず、車知栓(しゃちせん)で固定しています。
庭の一部風景です。
築250年とは思えないくらいの素晴らしい保存状態です。

赤穂緞通工房 結  見並なおこ様、山陽百貨店での個展の写真です。
赤穂緞通とは、佐賀県の鍋島緞通、大阪府の堺緞通と並ぶ兵庫県赤穂地域一帯で製作される伝統工芸品の敷物です。
赤穂緞通は、模様を浮き立たせるため、毛足を一つずつ専用のハサミで整えていく(摘み作業)ことが特徴です。
畳一帖大に一年の製作期間を要し、毛足が立っていることで、量産のカーペットにはない優しい足触りに仕上がります。
また、古い緞通の修復も可能で耐用年数に限りがありません。

江戸時代末期、男性が出稼ぎに出ている間、帰りを待つ一人の女性が織り始めたことから赤穂地域に広まったと赤穂緞通工房ひぐらし様より伺いました。
以前に工房の新築・赤穂緞通織機製作に関わらせていただきました赤穂緞通たつの工房ぎおん様など、伝統工芸品赤穂緞通を製作しておられる方々が赤穂市だけでなく、近隣の地域に居られ、協力し合いながら赤穂緞通の保存に取組まれています。

伝統工芸品/赤穂緞通作家/M様赤穂緞通織機部品新調・工房修繕