梁修繕工事
築99年の古民家。99年の時間をかけてじわりじわりと動いてきた梁(地松)
桁(外部に面した屋根を受ける材)との接合部を破壊し、落下しました。幸いけが人はなく建物の損傷だけで済みました。梁の落下に伴って屋根が下がってしまったので、屋根の不陸調整(高さ調整)と梁の再設置+補強工事を行いました。
強制的に乾燥させた木は動きは少ないのですが材木としての寿命は短く、反対に天然乾燥材は材木としての寿命は長く、選定によっては予想を上回る動きを見せる場合があります。
この梁は99年経った現在でも接合部を破壊できるほどの力を持っています。天然乾燥の強さや木の恐さを感じました。